
今日はゼブラ株式会社(以下ゼブラ)から2026年7月31日に発売された、1本でiPadとノートの両方に使える、摩訶不思議な?スタイラスペン「スタイラスツーウエイ」のお話です。
タブレットPCの魅力

Apple社のiPadシリーズは、大きなモニター画面で、Web閲覧・検索、動画再生などがスマートフォン感覚で操作できること、MacBookのようにパソコンの専門的な知識がなくても、使えるのが魅力のデバイスです。
また、2015年に発売されたApple pencilは、タブレットの画面に直接、文字やイラストが書き込めるようになり、さらに利便性が増しました。
紙とペンによる手書きのメリット

そんな便利なiPadですが、書くという行為では、まだまだ手書きの方が優れている点があります。
手書き(アナログ)のメリットは、いつでもどこでも、電源の心配がなく、誰もが簡単にアウトプットできます。
たとえば、スーパーに買い物に行く際、食パンや豚肉、牛乳・・・をスマートフォンのTodoアプリでやろうとすると、ちょっと手間ですが、ペンと紙なら即!記録が可能です。
「スタイラスツーウエイ」の開発秘話

ゼブラの「スタイラスツーウエイ」は、iPadシリーズで使えるスタイラスペンです。Apple社の純正Apple pencilとほぼ同じように、直接画面に文字を書き込むことを可能にしています。
このモデルのすごいところは、紙面の上では普通のボールペンとして使え、iPadの画面上ではスタイラスペンとして、機能の切り替え操作が必要なく、シームレスで使えます。
なぜ?こんな不思議なことができるのか!
そのヒミツをゼブラの広報の方に、お聞きしました。
ゼブラでは、いまから約2年前に最高のスタイラスペンを作ろう!というプロジェクトを立ち上げ、その歳月をかけて完成したのが、この「スタイラスツーウエイ」です。

(写真提供:ゼブラ株式会社)
ボールペンの構造は、チップと呼ばれるペン先に小さなボールが組み込まれて、これが紙の上で回転する(摩擦が大きい)ことで、インクが出る仕組みです。
「スタイラスツーウエイ」に場合、iPadの画面の上では、このボールが回転(摩擦が小さい)しないため、インクが出ない設計になっていて、スタイラスペンとしての役割を果たす構造になっています。
理屈を知ってしまうと「なんだ、そうなんだ」と思えますが、この技術開発のためゼブラの研究施設「Kaku lab.」では、400を超えるインクの調合と70を超えるペン先との組み合わせを試した結果、この機能を実現することに成功しました。
さらに、Apple pencilが優れているといわれている、iPadの画面上で手が触れたときに反応してしまう現象を解決した「パームリジェクション機能」も、この「スタイラスツーウエイ」には搭載されていて、使い勝手の良さも本家からしっかりと継承されています。
Apple pencilと異なるのは充電方式で、USB-Cケーブル(本製品に付属)を使った充電になりますが、約30分間の充電で約7時間の使用を可能にしているので、外出先で充電が必要になることは少ないかと思います。
また、付属品として、全長約18センチメートルのかさばらないUSBケーブルが付属していて、外出時はもちろん、旅行用にもすこぶる便利なケーブルです。
つまり、「スタイラスツーウエイ」があれば、iPad用のスタイラスペンと筆記用のボールペン、ふたつの機能を持った筆記具を1本で持ち歩けます。
スタイラスペンのメリット

ボクのような仕事(ライター)では、原稿のやり取りは基本的にWORDで納品して、それ以降の作業は、PDFデータ(ゲラ)でのやり取りになって、編集から「ここ表現がおかしいから直して!」と指示がきたら、印刷して赤ペンで修正を入れて、それをPDFに変換して返送するのが、一連のルーチンになっていました。
Apple pencilが登場してからは、ゲラ(PDF)を印刷することなく、iPadの画面にスタイラスペンで修正して、編集部に送ることが可能になって、ずいぶんと手間が減りました。
過去に、とある雑誌『趣〇の文〇箱』のゲラが外出中に届いて、焼き鳥屋さんでつくねを咥えながらチェックした経験があります、このときにスタイラスペンのありがたさを痛感しました。
旅に便利なスタイラスツーウエイ

iPadの利便性のひとつに、撮影した写真データに、直接スタイラスペンで文字を書き込める機能があります。
例えば、旅先でお寿司弁当を買ったとき、ネタ(魚)の種類を忘れないようにメモしておくのですが、紙のメモだけだと、魚の種類に疎いボクの場合「あれ?こっちのネタってなんだっけ?」というケースがよくあって。
これをiPadで撮影して、その場で写真に書き込んだら、もう忘れることはありません。
さらに「スタイラスツーウエイ」は、筆記具としての機能を切り替えなしで使えるため、写真に書き込んだあと、そのまま紙メモに、お店のデータや感想などを記録できるのも嬉しい機能といえます。
アナログ手帳ユーザーの感想

個人的な用途をつらつら書き並べてみましたが、先日、関西の手帳ユーザーが集まる『関西手帳オフ会』にお邪魔して、一般ユーザーの方に試筆してもらい、その感想を聞きいてみました。
アナログな手帳ユーザーの中にも、アナログとデジタル両方のメリットを活かした手帳ライフを楽しんでいます。
そんなひとたちに、「スタイラスツーウエイ」を使って、iPadのメモアプリに書き込んだあと、そのまま紙に「書く」デモンストレーションを披露すると「なんでやねん!?」という期待通りの反応がかえってきました。
そこで、ゼブラが開発にかけた情熱と仕組みについて説明すると、「なるほど、理屈はわかった。せやけどやっぱり不思議やわ」と、これまでApple pencilや他社のスタイラスペンを使った経験のある人ほど、驚きは大きいようでした。
逆に、紙に筆記したあと、そのままiPadの画面に書き込む際、「インクが出て画面を汚したらどうしよう?」とためらう人がいたり、その行為に「背徳感を覚える」と言い出すひともいたりして、今回の試筆体験を心から楽しんでいるのが印象的でした。
特に評判がよかったのは、スタイラスペンとタブレットを同期させる『ペアリング』が不要なことと、Apple Pencilの充電はタブレット本体から供給されるのですが、USB-Cケーブルを経由して充電できるのは、iPad側のバッテリーを使わずに済むのが、”メンタル的”に嬉しいといった声もありました。
総合的に、iPadユーザーほど、今使用しているApple pencilに代わりに使いたいと思ってもらえたようです。
スタイラスツーウエイまとめ

(写真提供:ゼブラ株式会社)
今回は、株式会社ゼブラ様にお願いをして試筆用のサンプルをお借りしました。
この原稿を書くために、手元にあるiPad miniとiPad Proでいろいろと試させてもらいましたが、すっかり愛着がわいてしまい、これまでApple pencilを長年愛用してきましたが、その違いはわからないほどでした。
先日、サンプルを返却したところですが、すでに恋しくなっています・・・。
この記事の原稿料が手に入ったら改めて購入しようと思える、ゼブラ「スタイラスツーウエイ」です。
注:Padシリーズすべてのモデル、また保護フィルムによって対応していないモデルもあるので、公式サイトでご確認いただきたい。
この記事を書いた人

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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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