旅先では、よりフリーダムに、そしてよりアグレッシブに行動したい、そんな時に持ち歩く荷物は、できるかぎり少ない方が快適です。 だからといって、持って行きたいノートや筆記具は妥協したくない、という文具好きなあなたにぴったりのアイテムがASHFORD(以下アシュフォード)から発売されている、システム手帳と大容量のポーチが一体化した「リフィルパッドポーチ」です。
リフィルパッドポーチ
「リフィルパッドポーチ」は、システム手帳のリフィルが使えるリングバインダーと、ファスナー付きのメッシュポケットで構成されたポーチです。
これをベースに、愛用の筆記具や市販のリフィルを組み合わせることで、世界にたったひとつの自分だけのオリジナルツールポーチが完成します。 「リフィルパッドポーチ」には、A5サイズの他にmini6サイズもラインナップに並びますが、今回は汎用性が高いバイブルサイズを例にあげて紹介します。
リングバインダー
まず中核となるのはシステム手帳ユニットのリングバインダーについて。
付属のバインダーはリング径10mmを採用して、約60枚の紙リフィルを綴じる事ができます。
システム手帳の最大のメリットはオプションとして用意されている豊富なリフィルで、アシュフォードでは200種類以上ものが販売されています。
リフィルは筆記用紙だけでなく、カードホルダーやインデックスにペンホルダーなど拡張性のあるオプションの数々も魅力です。
また「リフィルパッドポーチ」の場合、ポーチのスリットに差し込む方式のバインダーを採用しているので、取り外して使用できる他に、別売のバインダーと交換、追加することもできます。
ファスナー付きメッシュポケット
ポーチを開いた左側には、ファスナーで開閉ができるメッシュポケットが備えられています。 ここに、お気に入りのボールペン・シャープペンシル・万年筆・定規に替え芯などを詰め込めば、立派なペンケースとしても活用できます。
また、筆記具の類いはボールペン1本あれば十分という方、またはペンケースを別途持ち歩きたい方には、スマートフォンなどのデジタルガジェットに必要なACアダプターやUSBケーブルを収納するスペースにも使えます。
カスタマイズが楽しいリフィルパッドポーチ
チケット類
最近はスマートフォンのアプリを使えば、航空券やJRの指定券などの購入したチケットをペーパーレス化できますが、機械の故障やバッテリー切れなどの万が一のトラブルの予防策という意味で、筆者は可能な限り紙でアウトプットしています。
プリントアウトしたチケットはそのまま、畳んでポーチに挟んでもいいですが、下記で説明する穴開け器(パンチ)を使って、チケットそのものをリフィル化すれば、紛失という心配からも解放されます。
また、プリントアウトしたものは、旅の想い出「エフェメラ」として帰宅後、旅ノートをつくるときにも使えます、旅好きにとってなんでもかんでもペーパーレスにしてしまうのは、ちょっと味気ないように思います。
ウォレット
財布についても、キャッシュレス化が進んで、現金を持ち歩くひとも減っているようですが、そんな流行にはちゃっかり便乗しましょう。財布には小銭と交通系ICをカードだけをいれて、その他のカード類(運転免許証・クレジットカード・会員証など)はシステム手帳のカードホルダーリフィルに、紙幣はファスナー付きのリフィルを使う他、筆者は黒画用紙を折って紙幣入れにしています。こんなふうに「リフィルパッドポーチ」にウォレットの機能を取り込んでしまえば、大きな財布は必要なくなります。
クリアポケット&ファスナーホルダー
透明なクリアポケットは、中身を確認したいときには便利なリフィルです。
①郵便ポケット
旅先から友人に絵はがきを送る時、切手をクリアポケットに入れておけば、常に中身が見える状態になります。
これに名刺サイズの情報カードを一緒にいれておくことで、郵便局の「風景印」を旅の想い出にもらって帰る時にも便利です。
②懐紙
若い世代には、あまり馴染みがないかもしれない「懐紙」は、お茶の席などで、お菓子などを置いたり包んだりする紙として現在も使われていて、着物が普段着だった時代には、ハンカチやティッシュペーパーのような役割も果たしていました。
筆者は移動中やホテルの部屋でのおつまみタイムに、懐紙を広げてスルメや柿の種をのせてつまむのが、楽しみのひとつです。
スナック菓子の袋を破って広げるより、ちょっとだけ上品な空間を演出してくれます。
③小さな薬箱
旅のお供にあると安心な常備薬、普段は健康を売りにしている筆者も、以前に水が変わって体調を崩した経験があるので、それ以来「鎮痛剤」「整腸剤」「絆創膏」のセットは必ず持って出かけます、このサイズならファスナーホルダーにちょうどいい塩梅で収納できるので、ぜひお試しあれ。
ダブルリングシステム
今回の撮影で使用しているのは、Pen-infoの土橋正さんモデル「リフィルパッドポーチ pen-info Tools BIBLE」です。
外観のデザインと付属するリフィルなどの付属品が通常モデルとは異なりますが、システムそのものは同じです。
その土橋正さんの使い方のひとつに、別売リングバインダーをもうひとつ加えたダブルバインダーで運用されているのを見て思いついたのが、今回紹介している「リフィルパッドポーチ」をマルチポーチ化するというアイデアでした。
それぞれのバインダーにツールとメモ(手帳)を、分割運用するのは自分でいうのも恐れ多いですが、とても合理的だと感じています。(自画自賛)
システム手帳ユーザにオススメしたいパンチ
システム手帳をよりディープに使いこなしたい時に、あると便利な・・・、いや絶対欲しいツールがお使いのシステム手帳の規格に合った穴開け器(パンチ)です。
各社からさまざまなモデルが発売されていますが、A5サイズやmini6などのシステム手帳も並行して使っているひとには、1台4役!?プラス株式会社の「6穴パンチ(可動式)PU-601」がオススメです。
これ1台でmini6サイズ・38mmサイズ・バイブルサイズ・A5サイズに対応、リフィルを自作する時など、システム手帳の可能性がさらに広がります。
文具愛好家の考察
システム手帳は、リフィルを自由に組み合わせる事で、外見は同じでも中身は自分だけのオリジナル手帳がつくれます。
アシュフォードの「リフィルパッドポーチ」は、システム手帳をさらに進化させ、手帳の枠にとどまらないマルチツールポーチにまで昇華させました。
旅行や出張など、日常的に使っている手帳・財布・ペンケースなどそれぞれ独立したツールをひとつにして持ち歩けるのは、アクティブに行動する時の手助けとして、また忘れ物の防止としても役立ちます。
さらにシステム手帳ユーザーのお楽しみでもある、自分でセレクトして組み立てるといったカスタマイズの醍醐味もしっかり満喫できる「リフィルパッドポーチ」を、この夏の旅行に連れていってみませんか?
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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