万年筆にとってキャップは欠かせない。
インクの乾燥を防ぐのはもちろん
種類によっては本体の尾軸に
取り付けることにより
筆記時のバランスをとってくれる
重要な存在だ。
だが筆記時にキャップを取り外す際
必ず両手を使う必要がある。
もちろん優雅な筆記時間を楽しむ場合は
この所作も含めて醍醐味ではあるが
急いでいる時は少し手間に感じる時もある。
そこで1963年、パイロットが
世界初のキャップの無いノック式万年筆として
「キャップレス」を開発・製品化した。
まるでボールペンのような手軽さで
万年筆を使えるということもあり
またたく間に人気商品となった。
以後現在に至るまで約半世紀に及ぶ
驚異的なロングセラー万年筆となっている。
ではなぜ「キャップレス」が
素晴らしい万年筆なのか
あらためて考えてみることにする。
外でも使える。
キャップを外す手間がなく
すぐに書き出すことができるので
手帳やメモ帳との相性がよい。
ペンホルダーなどに挿し
外出先でも気軽に持ち歩ことができる。
旅の友にも最適だ。
片手で使える。
電話中やスマートフォンの画面を見ながら
片手でメモを取りたい場合
万年筆のキャップを外そうとすると
受話器を肩と耳で挟んだり
スマートフォンを一度置いたりする必要がある。
キャップレスならノックひとつで
片手で書き始めることが可能だ。
キャップの紛失の心配がない。
当然ながらその名通りキャップが無いので
落としたり無くしてしまう心配もない。
このように、従来の万年筆と比べ
よりスピーディーに普段使いとしての
需要に応えてくれる「キャップレス」。
中でも発売開始から10番目のモデルとなる
「キャップレス デシモ」は
軽量・細身タイプでさらに携帯性を高めている。
まるで高級ボールペンのようなデザインから
ビジネスシーンでも気兼ねなく使える逸品だ。
キャップからの解放は
万年筆の使用範囲を大きく広げてくれた。
いつでも万年筆が使える喜びを
与えてくれるキャップレス。
活動的なあなたに最適の万年筆だ。
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パイロット 万年筆 キャップレス シリーズ
