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旅するオールインワンシステム手帳ー実践編ー

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旅するオールインワンシステム手帳ー実践編ー

システム手帳と旅をする

システム手帳には豊富なリフィルやオプションが用意されていて、それらを自由に組み合わせることで、世界にたったひとつ自分だけの手帳をプロデュースできる魅力に溢れたツールです。

前回はその概要をざっくり紹介してみましたが、今回は実際の旅行での実例を交えて紹介してみます。

1、既成のリフィルを活用する

メモ(方眼罫)

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オールマイティーな方眼罫

方眼罫は行間や行頭を整えやすく、文字サイズ調整して読みやすい文字が書けるメリットがあり、□をそのままチェックボックスとして使えたり、方眼罫だけでも「旅のシステム手帳」を完結させることも可能なオールマイティーなフォーマットです。

例:行きたい所リスト
行きたい場所が決まったら、観光地のHPや旅行ガイドを参考にしながら、興味関心がある場所をドンドン書き出してリスト化します。あとは日程や予算に応じて取捨選択をしていくと旅の目的がより明確になります。

メモ(ドット)

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目的をビジュアル化する

罫線や枠にとらわれることなく、アイデアを自由に書き出して図形化することで、より視覚的に旅をカタチにしてくれるのがこのフォーマットです。

例:図形化
はじめて訪れる場所には土地勘がありません、ざっくり駅やホテルなど行動の要になるランドマークを設定して「行きたい場所リスト」からおおまかでいいので書き込んでいきます。
絵心がなくてもドットをたよりに線をつないでいくとカンタンな絵図を描けます。

Todo

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お土産リストとしてのTodo

Todoリストは日常的に使うフォーマットですが、折角の旅行にビジネスのような使い方では味気ありません。でも忘れたり漏れがあったりしたら困ってしまう、そんなケースはTodoリストで対応します。

例:お土産リスト
お土産を買って帰る職場や友人家族など必要人数をあらかじめメモしておくと、何個入りのお菓子買えば良いか?という時にも役立ちます。

1日1ページ

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1日の行動を俯瞰する

1日1ページは時間軸で行程を管理するためのバーチカルタイプのフォーマットです。

例:「1日を効率良く旅を無駄なく楽しむ」
観光や移動時間に要する時間表として1日の予定を俯瞰でき、予約した列車やレストランなどアポのある時間や余裕のある時間を視覚的に確認することができます。

メモ(無地)

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なにもない無地こそ最強のフォーマット

デザインセンスや絵心のある人が好む「無地」は白紙のキャンバスとして自由な発想と何事にも縛られない自由なフォーマットです。

例:スタンプノートで活用
残念ながらアートなセンスのないボクはもっぱらスタンプノートとして活用しています。
駅や観光地の記念スタンや郵趣の記念押印にも便利な無地は欠かせない存在です。

2,リフィルでないものをリフィル化する

旅するオールインワンシステム手帳ー実践編ー

自分でリフィルを作る時に便利なアイテム

システム手帳バイブルサイズはもっともポピュラーなサイズとあってリフィルやオプションの種類は数限りなく豊富です。

加えて各メーカーから、バイブルサイズのパンチ(穴を開けるツール)も発売されていて、自分自身でオリジナルのリフィルを作ることも可能、システム手帳の世界をさらに広げたい人には、手元に置いて欲しいアイテムです。

きっぷ・乗車券をリフィル化

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リフィル化しておくと紛失の心配から解放される

航空各社のEチケットや高速バスの乗車券など、最近はオンラインで申し込んでチケットの発券は家庭用プリンターでプリントアウトする仕組みが増えてきました。

その際必要なデータは主にQRコードで、これらはスマートフォンでも可能ですが、搭乗や乗車前に慌てずに済むように、あらかじめプリントアウトしてシステム手帳に綴じておけば安心です。

地図

旅するオールインワンシステム手帳ー実践編ー

スマホがオフラインでも利用可能な紙の地図

インターネットの地図検索サービスを利用して、必要なエリアをプリントアウトして持ち歩けば、土地勘がないはじめての場所でも、迷わずにすみ同時に俯瞰して距離感も得られます。

スマホの地図も便利ですが、電波環境が悪い場所でも安心して使えて、画面より広いエリアを視認できるのは想像以上に便利です。

懐紙・・・!?

旅するオールインワンシステム手帳ー実践編ー

どこでも茶会の会場に

お茶会の席で活躍する「懐紙(かいし)」も穴をあければ立派なリフィルにする事ができます。

ホテルの部屋や移動中の電車の備え付けテーブルでお菓子などを広げたいとき、ちょっと上品で味のある空間を演出してくれます。

旅するシステム手帳

システム手帳といえば、ビジネスツールとして予定や情報を長いスパンで管理
することを主な役割として担ってきました。
そんな既存の概念を越えて、旅行という短いスパン(日程)を管理するツールとして使ってみると、とても贅沢な使い方ができることに気がつきます。

なにも綴じていないシステム手帳に、1からリフィルを重ねていくのはまるで旅行鞄に荷造りをしている、そんな高揚感が伴います。
メモだけでなく、さまざまなオプションを加えることで、チケットになり財布になり地図になる、手帳というよりもまるでおもちゃ箱のような存在になります。

自分だけのお気に入りをひとつにまとめて旅に出る、それだけでワクワクが止まらないシステム手帳の新しい使い方だと思います。

<この記事に登場する文具>
Pent〈ペント〉 システム手帳 by ケイシイズ 変形型バイブルサイズ アメリカン バイソン ブラック

この記事を書いた人

出雲義和
出雲義和
文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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