「第15回万年筆ベストコーディネイト賞2018」の表彰式が2018年11月8日東京は赤坂ガーデンシティで開催されました。
この式典を支える日本輸入筆記具協会、日本筆記具工業会をはじめとする国内外筆記具メーカー11社は、万年筆の良さを広く知ってもらう事を趣旨として「人と人」「心と心」をつなぐプロジェクト・コンセプトに前年度の受賞者が翌年の受賞者を選出、まさに人をつなぐ架け橋であり心をつなぐリレーのようなアワードです。
今年2018年は、昨年度受賞者モデルの松本孝美から推薦されたフリーアナウンサーの内田恭子さん、同じくフリーアナウンサー中井美穂さんはジャーナリスト田原総一朗さんから、そして日本水泳連盟理事平井伯昌さんから推薦を受けた競泳日本代表大橋悠依さんらが受賞、奇しくもすべて女性という結果になりました。
受賞の言葉
それぞれの立場で活躍している受賞者が口を揃えて言った言葉は「感謝」。
メールが主な通信手段である現代において、手書きの言葉は相手に対して感謝の意を伝える最良の手段、そんなときにこそ万年筆でお礼を綴ることがお世話になった人への最大の敬意ですと話す彼女たちでした。
贈呈された万年筆
さて、今年で第15回目を迎えるこのアワードではどんな人が受賞するのかと同時に、万年筆ファンにとっては副賞として贈呈される万年筆も興味があるところです。
今回の受賞者には副賞として次の万年筆が贈呈されました。
内田恭子さん
NAMIKI 蒔絵万年筆 「薬玉」
中井美穂さん
Pelikan M800ストーンガーデン ボールペンセット
大橋悠依さん
ファーバーカステル ベントレーシークインブルーコレクション1
SNS時代における万年筆の使い方
万年筆を知らない世代の代表として、今年アイドルグループを卒業した女優の生駒里奈さんがスペシャルゲストに招かれました。
若い世代に向けた新しい万年筆の使い方として、手書き文字と使った万年筆、そして自分自身の手を一緒に添えてスマートフォンで撮影、その写メをメールで送ったりSNSで公開する方法を披露、今の時代らしい楽しみ方で会場を沸かせました。
その生駒里奈さんがはじめての万年筆に選んだのはセーラー万年筆SHIKIORI [四季織] 雪月空葉の名月、白い万年筆の美しさに惹かれたようです。
つぎの1本
新しい万年筆をお探しの方へ、受賞者に贈られた万年筆を選んでみるのはどうだろう。
水泳の大橋悠依選手を推している私は、彼女に贈られたファーバーカステル ベントレーシークインブルーコレクション1を次の1本にしようかと思案中です。あの人と同じ万年筆を使っている、それだけでワクワクしてきませんか?
きっと想い出にのこる1本になることはまちがいありません。
<この記事に登場する万年筆>
・ペリカン 万年筆 特別生産品 スーベレーン800 ストーンガーデン M800
・ファーバーカステル 万年筆 ベントレー 14174 シークインブルー
・セーラー万年筆四季織 万年筆 雪月空葉(せつげつそらは) 11-1224-303 名月
・NAMIKI 蒔絵万年筆 「薬玉」
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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