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今すぐ使いたい「書く」にこだわった山本紙業の「コスモノート」「WRITHING PAD A5」

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今すぐ使いたい「書く」にこだわった山本紙業の「コスモノート」「WRITHING PAD A5」

21世紀はまさに文房具の筆記革命と呼んでもいいほど、大きな進化がありました。

2003年三菱鉛筆から発売された「ジェットストリーム」は油性ボールペンの書き味を変え、2007年に登場したパイロットコーポレーションの「フリクションボール」は消せるボールペンとして従来の常識を覆し、同じく2007年には万年筆カラーインク「色彩雫」を発売、万年筆を使う層も広がり「インク沼」というブームも誕生しました。

そんな中で、次にユーザーが求めたものが、筆記具とは切り離すことができない「紙」でした。

万年筆は、油性ボールペンや鉛筆と違って水性インク特有の滲みが出やすく、そのため万年筆での筆記に耐えられる用紙を使った製品が、ユーザーにとってノート選びの基準のひとつになるほど紙に対するニーズが高まり、メーカーにおいても新製品のセールスポイントに「万年筆用」などのワードが盛り込まれるようにもなりました。

今、新しいニーズとして「紙」に注目が集まる中で、大阪府堺市にある山本紙業株式会社(以下山本紙業)は、書く楽しさを伝える物作りで、日本だけでなく海外の文具ファンから支持を集めているメーカーです。

今回は、山本紙業のこだわり溢れる紙アイテムを紹介します。

「WRITHING PAD A5/TOMOE RIVER」

今すぐ使いたい「書く」にこだわった山本紙業の「コスモノート」「WRITHING PAD A5」

出版業界の不況は、製紙業界にも大きな打撃となって、あの人気用紙トモエリバーが製造を終了するというニュースは多くの文具ファンを驚かせました。

たとえ人気の用紙であっても、今後入手することができなくなる可能性がある現状の中で、稀少となるトモエリバーを使った「WRITHING PAD A5/TOMOE RIVER」は、”今だから味わう事ができる書き心地を楽しむ”のコンセプトに生まれたWRITHIG PAD A5にふさわしい製品です。

「WRITHING PAD A5/BANK PAPER TAKASAGO PREMIUM」

今すぐ使いたい「書く」にこだわった山本紙業の「コスモノート」「WRITHING PAD A5」

三菱製紙株式会社の「バンクペーパー」といえば銀行の帳簿用紙として開発され、万年筆やボールペンの筆記に適した用紙ですが、さらに改良を加えて、より滑らかでより発色の良い紙に仕上げたのが「バンクペーパー高砂プレミアム」です。

書き心地を求めて、メーカーと一緒に共同開発までしてしまう情熱の元に生まれた「WRITHING PAD A5/BANK PAPER TAKASAGO PREMIUM」はトモエリバーとはひと味違う筆記感が楽しめる製品です。

「コスモノート」

今すぐ使いたい「書く」にこだわった山本紙業の「コスモノート」「WRITHING PAD A5」

山本紙業が2019年のサンフランシスコペンショーに出展した際、紙や書き心地にまったく興味や関心が薄いアメリカ人に書くことの楽しさと気持ちよさを知ってもらおうと、10数種類の紙を使ったテイスティング(試し書き)を行った結果、「インクの濃淡(Sheading)が美しい」、「光沢(Sheening)が素晴らしい」という評価で人気No1に輝いたのが「コスモエアライト」でした。

日本では、レタリング作家のべちょりさん(@bechori777)がガラスペンでの筆記に際して、書き心地や発色が最高の用紙とSNSで絶賛したことから、万年筆・ガラスペンファンから絶大な支持を集め、1冊のノートブックとして発売されたのがこの「コスモノート」です。

今すぐ使いたい「書く」にこだわった山本紙業の「コスモノート」「WRITHING PAD A5」

製紙業界の不況と社会のペーパーレス化が進む中で、様々な紙が姿を消していく現在、いまある稀少な紙を製品化してくれる山本紙業の存在は「書く」を楽しむ私たちにとって「紙」ならぬ救いの「神」と呼べる存在かもしれません。

ありがたや、ありがたや。

<この記事に登場する文具>
山本紙業 ノートパッド WRITING PAD A5 / TOMOE RIVER
山本紙業 ノートパッド WRITING PAD A5 / BANK PAPER TAKASAGO PREMIUM
山本紙業 ノート COSMO NOTE

この記事を書いた人

出雲義和
出雲義和
文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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