世界の筆記具ペンハウス
文具好きの小部屋
『文具好きの小部屋』は文具を愛してやまない人々が集まるペンハウスの一室。 整然と並んだ本棚の前には、古い書斎机と座り心地の良い長いソファ。 さてさて、今日も誰かが熱く文具を語り始めます。

東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

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東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

万年筆愛好家だけでなく多くの文具ファンが集う、第3回「東京インターナショナルペンショー」が2020年11月6日金曜日から11月8日日曜日まで東京都立産業貿易センター浜松館で開催されました。

今年は新型コロナウィルスの流行で、各地で予定されていたさまざまな文具関連のイベントが中止され、「東京インターナショナルペンショー」も開催か中止の判断に迷う中、主催者側は事前申し込み制と定員制を導入、さらに1日を3つの時間に分けるなど、入場者の制限を行い、可能な限り密を避けるなどの感染予防対策を行い開催となりました。

そのような中で開催された、2020年の「東京インターナショナルペンショー」のテーマは「ペンギンのクリスマスパーティ」と題して、少しでも来場者に楽しい時間を過ごしてもらおうと、主催者は緑と赤の帽子をかぶって会場を盛り上げました。

東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

限定販売のインクもクリスマスにちなみ、チャールズ・ディケンズの代表作「クリスマスキャロル」の初版本の表紙をデザインした「クリスマスキャロル1843」を限定数200個を用意しましたが、事前申し込みの時点で完売という人気ぶりでした。

さて、気になる出店者(社)は大手メーカーをはじめ、人気のベンチャーブランドなど60社が軒を並べました。
その中から、気になったいくつかのブースを紹介します。

KEN‘SNIGHT

東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

万年筆インク収集家として知られる武田健さんのブースでは、JAZZの名盤をイメージしたオリジナル万年筆インク「KEN‘S NIGHT」全16色と五線譜を使って描かれた「五線譜箋」など、KEN‘SNIGHTの世界が楽しめる空間を作り出していました。

川西硝子

東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

ペン先から軸まですべて手作り、至高の1点もののガラスペンで人気の川西硝子
近年ガラスペンのニーズが高まる中で、2009年に工房を開いた川西洋之さんが生み出すガラスペンは美しさと滑らかな書き心地が特徴です。美しいだけでなく、万年筆では使いづらい顔料系やラメインクなどにも対応した、アルカリや酸にも耐性があるホウケイ酸ガラス(硬質ガラス)を用いたガラスペンを生み出しています。現在では万年筆専門店にも製品が並ぶ人気のブランドです。

神戸派計画

東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

万年筆ユーザーが紙を選ぶ時に指名したい紙製品を販売するブランドの神戸派計画
ブースでは正方形ダイアリー2021を中心に展開。あまり類がない正方形のノートはウィークリーとマンスリーの2タイプ。視認性の良さは俯瞰することで情報を把握しやすく、ダンデレードCoC用紙を採用して万年筆との相性は抜群なダイアリーです。

TWSBIとIWI、TA+d

東京インターナショナルペンショー2020 会場ミニレポート

近年万年筆業界では、台湾ブランドの万年筆の人気が急上昇しています。
その中で、日本市場に大きく進出しているのがTWSBIIWITA+dです。
高級筆記具のイメージがつきまとう万年筆にも関わらず、敷居の高さを意識させないリーズナブルさと書きやすさが評判を呼び、万年筆専門店でも定番のブランドに成長しました。

取材後記

2020年はすべてにおいて自粛ムードが漂うなかで開催された「東京インターナショナルペンショー」は、初日が平日にもかかわらず、事前申し込み100名の熱心な万年筆ファンが足を運びました。

今回の出展においても、近年の文房具業界を象徴する「万年筆インク」を中心にした各社のオリジナルインクや、こだわりの紙を使ったノートや紙製品、万年筆をはじめガラスペンにも注目が集まったイベントとなりました。

第4回は2021年11月12日~14日に開催が決まりました、次回はコロナ禍を乗り越えて、多くの万年筆ファンが自由に集まれるイベントになることを願うばかりです。

<この記事に登場する文具ブランド>
川西硝子
神戸派計画
TWSBI(ツイスビー)
IWI(アイダブリューアイ)
TA+d(トレアジアデザイン)

武田健さんプロデュースのインク「コトバノイロ」はこちら
武田健さんの書籍「美しい万年筆のインク事典」はこちら

この記事を書いた人

出雲 義和
出雲 義和
文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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