世界の筆記具ペンハウス
文具好きの小部屋
『文具好きの小部屋』は文具を愛してやまない人々が集まるペンハウスの一室。 整然と並んだ本棚の前には、古い書斎机と座り心地の良い長いソファ。 さてさて、今日も誰かが熱く文具を語り始めます。

はじめての万年筆の選び方 ~万年筆は怖くない~

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はじめての万年筆の選び方 ~万年筆は怖くない~

万年筆を愛用する人の多くは、これほど書きやすい筆記具はないと実感している中で、世の中ではまだ万年筆を使った事がない未体験者のひとが少なくありません。

その理由をちょっと考えてみると…

実はみんな万年筆という筆記具に憧れながらも、怖くて手が出せない人がほとんどではないのか、そんな気がします。

その壁となっているのが、知らないことによる「恐怖」と言ってもいいかもしれません。そこで初心者が怖いと感じる「3つのコワイ」をクリアして万年筆がもっと身近な存在に感じてもらいたいというのが、きょうのお話しです。

初心者が怖いと感じる「3つのコワイ」

①万年筆って高級筆記具だから、自分には不似合いだからコワイ。
②ペン先がとがっていて、すぐに壊れてしまいそうでコワイ。
③構造がよくわからなくて、お手入れが面倒くさそうでコワイ。

①万年筆って高級筆記具だから、自分には不似合いだからコワイ。

まずは①から、たしかに万年筆の売り場といえば、百貨店や専門店が多く、どこも敷居が高そうな雰囲気です。ちょっと訊ねるだけで数万円もする万年筆を売りつけられるじゃないかと不安な思いにかられます。

ところが現在(2020年7月)万年筆は1本300円から購入できるリーズナブルなモデルが存在するステキな時代になりました。

プラチナ万年筆 プレピー万年筆 PSQ-300

プラチナの格安万年筆「プレピー」

時代といえば中高生でも使っているスマートフォンは1台数万円から、人気のiPhoneの最上級モデルなら10万円を越えます、しかも機種変更のサイクルは早いひとなら2年、長く使っても4~5年で買い換える時代です。

ところが10万円、いえ1万円支払ったなら生涯使ってもお釣りがくるほどの、万年筆を手に入れることが可能です。

②ペン先がとがっていて、すぐに壊れてしまそうでコワイ。

どんな筆記具でも落としたり投げたりすれば大概は壊れます、壊れない方が実は不思議です。

頑丈そうなボールペンでも、ボールチップの入った先端から下に落とせば衝撃でペン先が変形してしまい、インクの流れが悪くなり結果書けなくなります。

万年筆に限らず、道具は大切に使うのは大前提です、でも恐れることはありません、自分はそそっかしいからという人には低価格帯の万年筆からスタートする道もあります。

よほどの衝撃を与えない限りは大丈夫!

よほどの衝撃を与えない限りは大丈夫!

③ 構造がよくわからなくて、お手入れが面倒くさそうでコワイ。

万年筆は構造上、使えば使うほど、書けば書くほどその行為がメンテナンスになる筆記具です。

特に、コンバーターと呼ばれるインク吸入器具を使って万年筆にインクを吸い上げると、それだけでインクの通り道をクリーニングしてくれます。
つまり使い続けているかぎりはメンテナンスフリーな筆記具といえます。

インクを吸い上げると通り道をクリーニング

インクを吸い上げると通り道をクリーニング

ホントは安い万年筆

スマートフォンに例えると、月々の使用料金を5000円程度と想定して、その予算で1本の万年筆を探して見ると、プラチナ万年筆プロシオンLAMYサファリTWSBIのEcoなど、購入可能な万年筆がたくさん見つかります。

» 約5,000円で購入できる万年筆の一覧はこちら

共通するのはスティールペン先と呼ばれるいわゆる金ペンではない鉄ペン先のモデルです。コストを安く作れるので、低価格の万年筆の多くはこのペン先を採用したモデルです。

低価格と言っても原理は数万円の万年筆と同じ、金ペンよりもちょっと硬めの書き心地ですが、ボールペンやシャープペンシルなど硬めの筆記具に慣れ親しんだ人には、この方がしっくりくる人も多いはずです。

まずは1本、手軽に購入できる価格から選んでみましょう、けっしてコワイ筆記具ではなくあなたが思う以上に優しく寄り添ってくれるのが万年筆だと理解してもらえると思います。

この記事を書いた人

出雲 義和
出雲 義和
文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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