2010年に発刊された「モレスキン伝説のノート活用術」(堀正岳・中牟田洋子共著、ダイヤモンド社刊)を読んでからモレスキンノートブックと、本誌の中で紹介されていたLAMY Safariという万年筆に興味を惹かれた。
当時、モレスキンミーティングと呼ばれるオフ会に参加した際、モレスキンとLAMYSafariの組み合わせを好んで使うユーザーも多く、それらがとてもカッコ良く目に映ったことをいまでも鮮明に覚えている。
動機としてはいささか不純だが、格好良さやスタイルへの憧れがLAMYと出会うきっかけになった。
LAMYSafariではじめる万年筆ライフ
万年筆を選ぶ時の大切なポイントのひとつに「使用目的」がある、これが明確なほど自分にあった万年筆とめぐり合うことができる。
ボクのように手帳の筆記を目的にした場合ペン先は細字のFが使い易い、さらに細かい筆記を求めるなら極細のEFがいいだろう。
また、手紙やアイデアを書き出すノートの筆記には中字Mが向いている。
とはいえ、このペン先はメーカー毎に差があり同じFなのに太さが微妙に異なるという摩訶不思議な現実があり、万年筆に慣れていないユーザーが困惑する原因のひとつになっている。
万年筆LIFEをLAMYでスタートさせるメリットは、メーカーを統一させることでペン先の太さの違いを明確に体感できることにある。
LAMY Safariの場合、EF/F/M/B(極細/細/中/太)と4種類の異なる太さのペン先から選ぶ事ができるので、Fを使ってみた人が、もう少し太いペン先が欲しいと感じた時は迷わずMを選べば良い。
思い立って気軽に買い増しができる価格帯にあるのがLAMYSafariのアドバンテージといえる。
未来のLAMYファンにオススメしたいLAMY万年筆
LAMY Safari
ファーストLAMYにまずはこの1本!
万年筆がもつ特有の仰々しさがなくスターバックスでラテを飲みながら対話するようにノートと向き合える親しみやすさがこのLAMY Safari。
万年筆=高級筆記具と敬遠している人にも安心して購入してもらえる価格帯もまた魅力です。
LAMY aion
2017年に登場した新しいモデルaion、デザインは「スーパーノーマル」を唱うジャスパーモリスンが担当、LAMY2000のコンセプトを継承するようなシームレスな一体感とほどよいボディの太さは筆記の際にしっかりホールドできるので長時間の筆記でも疲れにくい。
LAMY Safariの次を求めるひとにオススメしたいコストパフォーマンスにも優れた1本。
LAMY DIALOG3
デザイナーフランコ・クリヴィオが手がけるこのシルエットはLAMY万年筆の中でもひときわ異彩を放つ葉巻のようなデザイン。
胴軸を回転させるとペン先が飛び出すと同時にクリップが本体に密着する仕組みは、他に類を見ないギミックで大人の物欲をそそる1本。
LAMY 2000
1966年に登場したLAMY2000は、21世紀を迎えても色あせないデザインをコンセプトに発表され、2020年を目の前にした今日でもまったく時代を感じさせない存在として輝いている。カートリッジ式がラインナップのほとんどを占めるLAMY万年筆にあって、唯一ピストン吸入式を採用したモデルとしても不動の人気を誇る1本。
LAMY2000シリーズは万年筆の他にボールペン、ローラーボール、シャープペンシルとラインナップが豊富で、Safariからはじめたユーザーがいつかたどり着くのがLAMY2000なのかもしれない。
<この記事に登場した万年筆>
・LAMY Safari
・LAMY aion
・LAMY DIALOG3
・LAMY 2000
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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