今年2018年に見つけたユニークな筆記具。
2018年東京ペンショーの会場で見つけたローラーペン、それと同じタイミングで文具店の店頭で並び始めたフェルトペン。
特に目新しい筆記具ではないけれど、ボクが見つけたこの2本に共通するのは、どちらも万年筆インクを使う筆記具だということ。
万年筆インクを使う筆記具といえばJ.HERBINのローラーペンがすでに発売されているが、それ以外ではボクの不勉強かもしれないが見たことがない。
自宅にたくさんの万年筆インクを抱えるユーザーにとって、そんなありがたい筆記具は心から歓迎したい、しかし万年筆と同じようにインクの補充ができるかというとそうでもない。
万年筆の場合、カートリッジを除けば、インクの補充はペン先をインクボトルに沈めコンバーターで吸い上げる方式だが、ローラーペンやフェルトペンではどちらもコンバーターを直接インクボトルに入れて吸入する事を前提としている。
できることなら、手を汚さずにもっとスマートなインク補充をおこないたい。
ハミングバード
Pentのハミングバードはインクボトルの底に残ったインクを無駄なく吸い上げるために作られた器具で、もっとも深いインクボトルと言われているパイロットの色彩雫にもしっかり対応している。
使い方はいたってカンタンで、コンバーターの先にハミングバードを取り付けて、インクボトルから吸い上げるだけ。
これなら手を汚す心配もなくスマートでかっこいいインクの補充が可能だ。
万年筆につかってこそハミングバード
従来はコンバーターのために作られた器具なので、万年筆での使用が当然可能。
高級筆記具の代表といえる万年筆のインク補充に100円均一ショップなどで販売しているシリンジ(注射器)を使うのはいささかアンバランスな印象がぬぐえない。
高価な万年筆に見合う、質感スタイル共にクールでスタイリッシュなこのハミングバードはぴったりなツールといえる。
新しく登場した万年筆インクが利用できる筆記具のおかげで、ハミングバードの利便性をあらためて知る機会になったのは大きな収穫。
最近ではインクを吸入するプロセスが楽しくて、早くインクを使い切って補充する事が待ち遠しい毎日を送っているボクなのです。
<ハミングバード>
各メーカーのコンバーターに対応した3種類が発売中。
対応メーカー(コンバーター)についてはこちらを参照ください。
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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