
今回は2026年3月新発売のPent「旅彩―tabi-irodori―」インク4色から、
「槍ヶ岳」のお色見本を作ります。どうぞよしなに。
今年の槍ヶ岳は例年に比べて雪が少ないようですが、
4月もまだ雪で埋まっている地域です。
そうはいっても、空は日に日に淡い春色になり、
山岳地帯特有の「朝夕の色味」が感じられる時期となりました。
2026年・春のトレンドカラーには例年のパステル色と共に
やわらかな茶色も入っていることから、
旅彩インク「槍ヶ岳」で春の手書き時間のお供になれたら幸いです。
「槍ヶ岳」は険しい山の朝焼け夕焼けで見せる一瞬のローズグレー。
やわらかな紅を含んだ茶色・グレーが絡み合うすてきなお色。
このインク1色で、色イメージに近い鉱石を描きました。



下書きと白抜き線として新発売の消せるボールペン「ケセラ」を使い、
「槍ヶ岳」で彩色。
このインクはだんだん乾くにつれて
落ち着いた色に変化します。

インクが乾いたらケセラの赤線をキャップの先で擦り落として、
鉱石の中のインクルージョン(内包物)を白抜き表現で。
赤い線はほんの少し足して、影部分は黒や青のケセラで線をいれました。
Gペンで鉱石名、ガラスペンで化学式とモース硬度を。
ケセラは線画の上に、染料インクや蛍光ペンなどで上書きした後、
キャップ先についている樹脂部分でこすると、書いた線がこすれ落ちる新商品。
手軽にマスキング効果が楽しめて、目からうろこが落ちまくりです。
こすりかたにコツがあって、


小さな部分を消したい時は、ピンポイントに角をあてて軸をななめに、
広い部分や、薄い紙などの場合で力を軽くしたいときは
軸を垂直にあてて「面で」ゆっくり大き目にこすると、うまくはがれやすいです。



同じく新商品のノート、ギター大正浪漫ハイカラノートに
「槍ヶ岳」インクで好きな格言をGペンで。
ノスタルジーな表紙の金箔にあわせて、金色の枠飾りを。
用紙は少し厚めのつるっとした微塗工紙。
万年筆インク向け商品なので、もちろん裏抜けは皆無!
ノート画像となりは、同じく寺西化学工業製ガラスペン。
軸がレトロポップでかわいい!
「槍ヶ岳」インクのお色も、懐古的な雰囲気にぴったりです。
※※※※
ラベラーシールは、商品値付け用として
わたくしが所属する会社でも長年おなじみのものですが、
文具としての利用もあるとのことで。
個人的に最近、はまっております。
主に手帳作業で、書く描く塗る、に「貼る」愉しみとして。
昭和の時代から女児をトリコにするシール類。
わたくしも孜々累々(シシルイルイ 【意味】こつこつ、せっせと、たくさん)と集めましたし、
子供時代を取り返すような勢いで、なんなら今でも集めてますし。
(平成ボンドロ・サン宝石世代ではなく、ビニール製の第一次ぷっくりシール昭和世代)
大人の醍醐味。
「個人的にはまっている」とは、おとといからです。
よってかわいいものはそろそろ届きます。
わたくしの手元に今あるものは、
商業用ラベラーシール(純正。おもいっきり業務用)のみです。
…………じゃあ、インクとケセラでやってみようか。

ケセラで書く。


「槍ヶ岳」で塗る。ダイカット(型抜き)も塗っちゃえ!



こすって白抜き模様!貼る!春!
ミニカレンダースタンプも、「槍ヶ岳」インクで捺しました。
染料インクをスタンプ化するには、ちょっとコツがあるのです。
それはまた次回「スタンプ編」にて、どうぞよしなに!
このミニノートは上下綺麗に実線で分かれているので、




上下カット!で2分割ノートに。
全頁じゃなくて、気が向いた部分だけ。



使いはじめの静寂なページも、
あれこれとボルテージがあがっていくページも
どちらもよいものですね。文具の醍醐味。
最後は旅彩インクを使用したX掲載作品を。




L’endroit que j’ai visité était la ville natale de quelqu’un.
―訪れた場所は誰かのふるさとでしたー
色にいざなわれて開ける扉の向こうにひろがる、
濃く淡く美しい万年筆インクやさまざまな筆記具、紙、色の世界。
文具の楽しみの入り口となれば幸いです。
本日ようやく、わたくしの居住地にも桜が何輪か目覚めました。にっこり。
同時にスギ花粉も「まいど!」と人懐こいので今年はカルダモンのホール(黒い種)を仁丹のように四六時中かみつぶしている朝比奈斎(鼻水と涙目が速攻で止まる技に吃驚。目のかゆみは変わらぬ)でした。ではまた。
掲載記事使用文具
- Pent〈ペント〉by 朝比奈斎 ボトルインク 旅彩 Tabi-Irodori シリーズ信州 槍ヶ岳
- セーラー万年筆・ケセラ
- 立川ピン製作所・日光Gペン特上品
- 立川ピン製作所・タチカワプレミアムペン先シート・丸ペン
- 寺西化学工業・ギター大正浪漫ハイカラノート・無地・ダークレッド
- 寺西化学工業・ギターガラスペン・オーロラロング・キャップ付き
- LIFE・ノート フリーデイズB7・グレー
- ぺんてる・筆タッチサインペン
朝比奈さんからのお知らせ
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この記事を書いた人

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憧れの高級文具から教室に忘れ去られた名もなき消しゴムに至るまですべての文具を偏愛する者。
文字は下書き無し・肉付け塗り無しの一発書き。
文具・画材・多肉愛好家として雑貨店「SHOP511」にて多肉植物の育成販売と文具雑貨諸事の販売に携わる。好きな言葉は「玉石混淆」
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