2025年、新しい年が明けました。おせち料理を楽しみながら、今年はどんな文房具を買おうかと、思い描いたひとも多いのでは?
年初めの記事ということで、2025年度版「旅に連れて行きたいノートと筆記具」をセレクトしてみました。
とはいえ、旅の目的(観光やビジネス)やスタイル(家族旅行やひとり旅)は、それぞれ異なるはずなので、ちょっと趣向を凝らして、各カテゴリー毎に異なるタイプの文房具を例に挙げて、自分のスタイルならこっちの方が向いているかな?などのヒントになれば嬉しく思います。
ボク自身、これまでに鉄道・旅客機・船舶・高速バス・バイク・自転車などの交通手段を使い、観光、出張・登山などの目的毎に、リゾートホテル・観光旅館・ゲストハウスからテント泊などの体験から「旅に便利な文房具」の視点でセレクトしてみました。
なので、多少マニアックな?傾向に偏るかもしれませんが、どうかご容赦のほどを。
手帳・ノート編
アシュフォード・リフィルパッドポーチ
2023年から愛用しているアシュフォードの「リフィルパッドポーチ」は、ファスナーで開閉する仕組みのシステム手帳で、中のモノが不用意に落ちないというメリットと、内側のポケットには、お気に入りの筆記具を納める事ができるなど、オールインワンのツールポーチとして、必要なアイテムをコンパクトにまとめられます。
また、システム手帳の豊富なリフィルを活用することで、カード類や紙幣をまとめてウォレット化や常備薬を入れて非常時に備えるツールになり、想像力の数だけ進化できるのがリフィルパッドポーチです。
デザインフィル・トラベラーズノート
2006年の発売以来、日本国内だけでなく海外のユーザーからも支持を集めているトラベラーズノートは、1枚の革にノートやオプションをはさみこむだけの、とってもシンプルな構造のノートです。
A5スリムに相当するサイズで、航空券などJRの乗車券よりも大きなチケット類も余裕で収納可能です。トラベラーズノートに航空券をはさんで、パスポートと一緒に出国カウンターで手続きをするスタイルの格好良さに憧れて購入しましたが、そんなアナログな旅情がよく似合うのも、魅力のひとつです。
また、リフィルパッドポーチ同様に様々なオプションも販売されているので、ウォレットとしても存分に活躍してくれます。
旅から帰ったあとは、トラベラーズノートに旅の記録をまとめる旅ノートつくりの楽しみも待っています。
筆記具・ボールペン編
三菱鉛筆株式会社・ジェットストリーム4+1(油性インク)
ボールペンの人気を競うイベントOKB48(おきにいりボールペン48本総選挙)では、毎年チャンピオンに輝き、万人が認める国民的ボールペンのジェットストリーム(黒・赤・青・緑インク)にシャープペンシル機構がひとつになった「ジェットストリーム4+1」は、旅先でのあらゆるケースに対応してくれて、これ1本あれば大丈夫といえる筆記具です。
ゼブラ株式会社・サラサ3C(ゲルインキ)
2024年に新しく発売された「サラサ3C」は既存のモデルよりもさらにスマートになり、携帯性能がアップ!旅につれて行く筆記具としてぴったりのモデルです。
油性ボールペンにはない、滑らかさと発色の良さで定評のあるゲルインキを使った、ゼブラのサラサクリップも発売から10年を過ぎて、定番筆記具としても人気と地位を不動の物とし、シャープペンシル機能は必要ないというユーザーには、国内の文具店でもリフィルの入手が容易なこの「サラサ3C」がオススメです。
筆記具・万年筆
ペリカン・SouverrenM800シリーズ
旅先でも万年筆と片時も離れたくない、そんな万年筆愛にあふれたユーザーには、世界が認める万年筆の王道ペリカンのSouverrenシリーズの中から、太さ・筆記感共にバランスのとれた「M800・M805」はオススメの1本です。
本体吸入式のM800シリーズはインク容量も多くて、旅先で小説を書くのでなければ、2~3日程度の旅行ならインク切れの心配はまずありません。
一緒に出かけるだけで、ワンランク上の旅にアップグレードしてくれる効果がもれなくついてきます。
TWSBI・TWSBIエコ
万年筆は大好きだけど、旅先で高価な万年筆の紛失トラブルは怖いという方には、鉄ペンながら金ペンにも引けを取らない書き心地が人気の「TWSBIエコ」がオススメです。
国産万年筆のエントリーモデルも金や諸物価の高騰で、2万円前後まで価格が上昇していますが、TWSBIエコならば、まだ1万円でお釣りが十分返ってくる価格に加えて、本体吸入式なため、コンバーターなどの初期投資が必要なく、買ったその場で使い始められます。
ボディがスケルトンということもあって、入れたインクの色が見える楽しみも、TWSBIエコの魅力です。
つけペン編
Pent×大西製作所&まつぼっくりのコラボキャップ付きガラスペン
近年ガラスペンの人気は、新しいユーザーを産みました。とはいえ、さすがに精巧なペン先のガラスペンを持ち歩くのは、少々不安が伴いますが、ペン先を優しくガードするキャップが付いたモデルは旅先に連れて行っても安心です。
「Pent×大西製作所&まつぼっくりガラスペン」はセルロイド製の筆記具で人気の大西製作所と、書き心地の良いガラスペンで定評のある工房まつぼっくりがコラボした、画期的なキャップ付きガラスペン。ガラスペンを持ち歩きたいユーザーにピッタリです。
有限会社シオン・ドリログ
Pentのモデルが発売される以前に、ボクが愛用してきたは岐阜県で精密機器の製造に携わる有限会社シオンから発売されている、金属製のペン先を採用した「ドリログ」です。
商品ラインナップも豊富で、1本に2種類のペン先を搭載できる「ツインズマテリアルステンレス」や小型化に特化した「グラフトスパイラル」など、自分の個性を表現できるペンとしても魅力的な存在です。
こちらも、繊細なペン先をキャップで覆う形のモデルなため、安心して旅のお供に連れて行けます。
その他・旅に便利な文房具
株式会社ゼブラ・ライトライトα(油性ボールペン)
ペン先部分にライト機能がついたボールペンの「ライトライト」は暗い場所での筆記に、そのメリットを実感することができます。
また、不慣れなホテルのベッド脇に置いておけば咄嗟の照明として、また夜中にはっと思いついたアイデアを書き留めるときにも便利です。
ボクが、これまで旅行ライターとして数多く執筆してきた、夜行高速バスの乗車記に欠かせない相棒が、このゼブラ「ライトライトα」です。
パイロットコーポレーション・スポットライターVW
多色ボールペンと並んで、便利なのが蛍光ペン。
資料や地図など、印刷物の文字や目印を上書きすることなく、かつ視認性をアップさせる筆記具としては、日常生活はもとより旅先においても活躍してくれます。
パイロットの「スポットライターVW」は直液2層式で1本に2色のマーキングができる機能を備えていて、用途や目的に合わせて使い分けができる、便利な蛍光ペンです。
ぺんてる・マルチ8
8種類の筆記具を1本にまとめた多機能な筆記具「マルチ8」も、持ち歩く時はより少なく、そして使える機能は盛りだくさんを求める欲張りなユーザーの夢をかなえてくれる、それだけで旅につれて行きたい筆記具です。
2024年12月、新しく「アートマルチ8」が発売になりました。
新しいモデルと合わせて、次回はぺんてる「マルチ8」を徹底特集する予定です。
文具愛好家のひとりごと
まだまだ、この記事だけでは紹介しきれないアイテムがありますが、「世界の筆記具ペンハウス」の公式サイトや文具店の店頭で、自分の旅行スタイルに合う文房具は?という視点で探してみると、きっと新しい発見や出会いがあるはずです。
2025年が、読者の皆さんにとってより素敵な1年になりますように。
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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