「ミニマリスト」という言葉を最近耳にするようになりました。
持ち物をできる限り減らして、必要最小限の物で暮らす人のことを指すらしく、我が家にある広辞苑(第4版)には記載されていなかったので、どうやら近年に生まれた言葉のようです。
高度成長期以降の、大量生産・大量消費の時代を生きてきた私たちにとって、今の世の中は物で溢れた時代であり、「趣味」いわゆる「沼」を泳ぐ(あるいは溺れる)ひと達ほど、さまざまな物に囲まれて生活をしているのではないだろうか?と、勝手に推測しています。
2020年、新型コロナウィルス感染症の拡大で、多くの人が在宅ワークといった新しい生活様式を強いられて自宅で過ごす時間が増えたことで、身の回りの整理整頓や断捨離に費やすようになり、にわかミニマリストになったひとも多いようです。
しかし「沼人」ほど、整理整頓はできても、物を減らす事は難しいかもしれませんが、外出の際に持ち歩くアイテムのミニマル化をいまから進めておくのはいいかもしれません。
ミニマリストにすすめたいdünnの革製品
シンプルでミニマルなライフスタイルを求めるなら、持ち物はよりシンプルな物ほど相性はいいです。
株式会社ロンド工房の革製品ブランド「dünn(デュン)」は、姫路のタンナーの手で生まれた国産の良質な革を、加工の限界ともいえる0.4mm~0.6mmにまでそぎ落とした薄さと軽さが特徴です。
革製品の質感はいいけれど、厚みがあって重いので苦手というひとの思い込みを払拭するチカラがdünnにはあります。
文房具ファンの間ではすでに定番アイテムとなっている、薄い名刺入れ「カードリッジ」は、財布や手帳などに挟んでも邪魔にならず、メインや予備の名刺入れとして活躍してくれます。
また、ただ紙幣を挟むだけの長財布「ワールドウォレット」は、日本以外の国の紙幣に対応する工夫が盛り込まれるなど、どのプロダクトもシンプルさと実用性を兼ね備えています。
万年筆ユーザーに使って欲しいワンペンカバー
ペンケースとしても人気がある「ワンペンカバー」も薄い革を活かしたシンプルなデザインで、dünnの遺伝子を引き継いだ製品です。
1本差しのペンケースの場合、クリップの高さ(位置)によって、ノック部分が出過ぎてしまったり、また奥に入り込んでしまい取り出しにくくなるといったケースがありますが、dünnのワンペンカバーは、クリップを固定するスリットがそれぞれ両端に10mmと20mmのふたつが用意されていて、クリップ高さで使い分けが可能になっています。
Pelikanの「スーベレーン M400」を前提に作られたレギュラー(普通軸)の他に、「スーベレーン M800」などの太軸万年筆に対応したボールド(太軸)が加わり、この2つがあれば、ほとんどの万年筆に対応が可能です。
外出の際、きょうはこの1本にしようと決めて、鞄のポケットやジャケットの内ポケットにそのまま入れても良し、ペンケースにほかの筆記具と一緒に万年筆を入れると傷がつくからいやだ、という人にもdünnの薄い革なら場所を取らずにペンケースの中でも万年筆を守ってくれます。
さて、アフターコロナの世界、元のような生活に戻って欲しいという気持ちもありますが、この苦境をバネにして新しい自分にアップデートするチャンスでもあります。
dünnと一緒にミニマリストをめざしてみるのも、これからの新しい生活様式かもしれません。
<この記事に登場するステーショナリー>
・カードリッジ
・ワールドウォレット
・ワンペンカバー
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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