明けましておめでとうございます。
と、新年の挨拶を年賀状でした人はどんな筆記具を使ったのでしょうか?
近年では、家庭用プリンターで宛名印刷するのが一般的になりましたが、中には日本人らしく筆ペンという方がいるかもしれません。
私自身、最近ではつい文明の利器に頼ってしまいがちですが、時間が許す限り宛名は手書きを心がけています、そんな時にしっくりとくる筆記具といえばやはり万年筆です。
ワードプロセッサーやパソコンにプリンターが発売された時、誰よりも早く導入したのは手書きが苦手という理由からでした、ところが万年筆と出会ってからは、自分のヘタクソな字がちょっとだけ味のある文字に見えてきたのが不思議で、使い慣れていくほどに手で書く事が楽しいと思えるようになりました。
日本が世界に誇るパイロット万年筆のカスタムシリーズには、最大で15種類もの字幅が並びます。たとえば、細字とひと口にいっても「EF」に「F」、中細字「SFM(ソフトミディアムファイン)」など5種類、一般的な太字「B」よりもさらに太い極太字「BB(ブロードブロード)」、「SU(スタブ)」は縦の線は太字に、横の線は中細字の字幅になるユニークなペン先、「MS(ミュージック)」は楽譜やデザインなどに特化した特殊なものです。これら、すべて合わせると15種類ものラインナップが揃うのもパイロット万年筆カスタムシリーズの他にはない魅力です。
年賀状の宛名書きには中字「M」以上がよく似合うと書きましたが、筆ペン派の方には、「FA(ファルカン)」はいかがでしょうか?しなるペン先で字幅の強弱が表現しやすく毛筆ペンのような書き心地を楽しめます、これなら年賀状にもトメハネの効いた筆記で書くことが可能です。
これらの豊富な字幅に加えて、カスタムシリーズには初心者でも本格的な14金ペン先の書き心地を体験できるエントリーモデルの「カスタム74」(字幅は11種類)や、15種類の個性的な字幅から選択できるカスタムシリーズの代表格「カスタム742」、さらに大きなペン先サイズ15号を採用して、ゆったりとしなやかな書き心地を満喫できる「カスタム743」(字幅は14種類)、カートリッジやコンバーターの必要がなく万年筆本体に直接インクを吸入するプランジャー吸入機構式の「カスタム823」は1.5mlの大容量を誇りヘビーユーザーも納得のモデル(字幅はF/M/Bの3種類)と豊富なラインナップが魅力です。
さらにペン先の命であるペンポイントの素材イリドスミンの成球・溶接を国内ではじめて成功させたパイロットは、設計・デザインから製造・出荷まで一貫生産管理を行う万年筆界の「マニファクチュール」と呼べる世界でも数少ないメーカーです。
30年前にカスタム74を手にして以来、パイロット万年筆は安心と信頼の万年筆メーカーとして、ずっとそばに寄り添ってくれています。
最近では、執筆の仕事をするようになり、新しく原稿用紙に似合うカスタム743の太字「B」を愛用の1本に加えました。
自分のライフスタイルが変わっても、手に馴染んだ質感はそのままに、様々な字幅を選べることは、ユーザーとしてこの上ない幸せを感じます。
<この記事に登場する万年筆>
・パイロット万年筆「カスタム74」
・パイロット万年筆「カスタム742」
・パイロット万年筆「カスタム743」
・パイロット万年筆「カスタム823」
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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