世界の筆記具ペンハウス

ANTOUボールペン — マルチ・アダプタブルな筆記具の魅力 —

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「Apple watch」って凄いよね。
読者の中にも、Apple社のスマートウォッチ「Apple watch」を愛用している人も多いはず。
Apple watchが凄いところは、ストップウォッチや心拍数、運動活動の記録する機能に加えて、文字盤を自分の好みに合わせて自由にカスタマイズできるなど魅力がいっぱいです。
旅行好きのボクは、日付・時刻の他に気温やコンパス機能がひとつになった文字盤を表示することで、はじめての土地でも道に迷う心配が・・・ちょっと減りました。

しかし、本当に凄いのは、腕時計のヒエラルキーを軽やかに壊したこと。
以前、仲の良いメーカー担当さんと腕時計の話をしたときのこと、年齢や性別に関係なく、どこへ出かけても違和感を与えない腕時計がApple watchだよね、と。
彼は営業の際、常に相手(取引先)を意識して、チープ過ぎない、そして相手よりも高価過ぎないアイテムを身につけるよう心がけているそうです。
この、バランスの取り方って結構難しいのですが、腕時計の場合、Apple watchならば、ビジネスでもプライベートでも、気兼ねなく使えるから、と語ります。

さて、ここからは文具のお話です。
営業職を経験した人なら、わかってもらえると思うのですが、仕事の職種やポジションによって、持ち物(身につけるもの)の選び方は、とても重要です。
筆記具の場合、大きな取引先との打合せに、100円均一ショップで売っているボールペンでは、相手に対してちょっと失礼な感じが否めません。
かといって、モンブランの万年筆では、やや”やりすぎ感”に映ることもあります。
この微妙なバランスを、気遣い抜きで使える1本、それが今回の主役「ANTOUペンシリーズ」です。

ANTOUって

ANTOU?あまり耳慣れないメーカーかもしれませが、台湾で生まれた新しいデスクツールを提供するブランドです。
ANTOUでは、筆記具を中心にペントレイなどを手掛けて、どのプロダクトを見ても共通するのは、クールでスタイリッシュな印象、これらは英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身のイエン・チェン氏が「無駄な装飾を省き、シンプルで、ミニマムなデザインを生み出す機能美」をコンセプトに生み出したもので、デザイン=機能が融合した美しさが際立ちます。
人前でひけらかすものではありませんが、使う人のセンスを静かに物語る・・・そんな道具です。

ANTOUボールペンの機能・各社の替え芯が使える構造

ANTOU PEN C/Sシリーズは、優れたデザインだけでなく、もうひとつユニークな特徴を備えています。それが「マルチ・アダプタブル・ペン」という、特定のメーカーに縛られない、多様な替え芯(リフィル)使えるシステムにあります。
 一般的には、三菱鉛筆のジェットストリームなら、専用の替え芯が必要ですが、「ANTOUペンシリーズ」には、この概念がありません。

この理由は、電動ドリルがドリル刃(ビット)を3つの爪で挟み込むシステムと同じ構造で、キーの代わりにキャップを回転させて、芯先をがっちりと固定する仕組みを採用し、様々な替え芯の使用を可能にしています。

そこでホールドされたボールペン芯は、まず抜け落ちる心配はなく安定感のある筆記が楽しめます。ひょっとするとオリジナルのボールペンよりも高いパフォーマンスをより発揮してくれるかもしれません。
この機能のおかげで、世界中にあるボールペンの替え芯を、自由に使えるというのが、「ANTOUペンシリーズ」の特徴であり魅力になっています。

ANTOUペンシリーズに対応している代表的なボールペン替え芯

ANTOU PEN C & ANTOU PEN S

  • 4Cタイプ
  • G2規格(パーカータイプ)
  • ゼブラ(サラサ・サラサ多色モデル)
  • 三菱鉛筆(ジェットストリーム・ジェットストリーム多色モデル・Uni Ball Oneシリーズ)
  • パイロット(アクロボール・フリクション・フリクション多色モデル)

一般的に広く販売されているモデルの替え芯はもちろんのこと、この他にも、使用可能な替え芯があります。

ANTOU PEN C mini & ANTOU PEN S mini

  • 4Cタイプ
  • G2規格(パーカータイプ)
  • ゼブラ(サラサ多色モデル他)
  • 三菱鉛筆(ジェットストリーム・ジェットストリーム多色モデル・Uni Ball One多色モデル他)
  • パイロット(フリクション多色モデル他)

注意
ANTOUペンシリーズは、替え芯の形状によって使用できないものもあります。またショートサイズ仕様のANTOU PEN C/S miniは、本体の長さを超えてしまうものは使えません。
が、替え芯を短くカットしちゃえ!という改造が好きな方には、制限の限りではありません。

ANTOUボールペンちょっと気になる特徴

「ANTOUペンシリーズ」には、オプションで交換できる機能があります。

  • ANTOU PEN Cは紐が通せる穴付き(標準仕様)
  • ANTOU PEN Sはスタイラスチップ(標準仕様)

尻軸と呼ばれる部分に、紐が通せる穴がついたパーツ、タブレットPCに使えるスタイラスペンとしての機能をもったパーツがそれぞれのモデルに付いています。
これら標準で付属しているパーツ以外もオプションで交換が可能、購入後に使い方の幅を広げる楽しみ方もできます。

大きな声では言えない?まとめ

2026年3月、株式会社ゼブラから50,000円を超える、ボールペンが発売されたニュースをご覧になった方も多いはず。
今の日本市場にはない価格帯と、ゼブラがこれまでに培ってきた技術の集大成、そして購入から10年間の間に新しい技術でインクの開発されたときに、無償で替え芯を提供するサービスなど、ゼブラの本気度が伺えるボールペンが「THE ZEBRA・HAMON」です。
一体どんな人が購入するのかな?と思っていましたが、なんとボクの友人2人が購入、ちょっと羨ましい・・・
しかし、ボクには「ANTOU PEN S」があったので、替え芯だけを購入して、”なんちゃってTHE ZEBRA”体験を満喫しています。
ANTOUペンシリーズが1本あれば、こんな?(ゼブラさんごめんなさい)楽しみ方もできるうえに、好きな替え芯のためにボールペンを選ぶのではなく、カッコイイボールペンに好きな替え芯を使う自由を得られます。
ボクにとって、その優れた筆記性・利便性はもちろんですが、取材やプライベートに、安心して連れて行ける「ANTOUペンシリーズ」は、さながら筆記具の 「Apple watch」と呼べる存在です。

この記事を書いた人

出雲義和
出雲義和
文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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