世界の筆記具ペンハウス
雑誌「趣味の文具箱」連載でもお馴染みの文具ライター・武田健さんによる「読みもの」コンテンツ。総保有インク2000本超えの自他共に認める万年筆インクコレクターである武田さん。万年筆とインクを中心に、文具にまつわるお話を連載していただきます。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

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実店舗よりもインターネットの方が発達しているアメリカなどでは、実際に万年筆を手に取って選ぶ機会が少ないため、愛好家たちが自分たちで主催するペンショーというものが流行っています。最近は日本でもそういうペンショーがあちこちで開かれるようになりましたが、昨年、東京でも大きなペンショー、その名も「東京インターナショナルペンショー」が開催され、マニアの間で話題になりました。

その東京インターナショナルペンショーの第二回に参加してきましたので、そのご報告をしたいと思います。

準備編

まずは準備編。ぼくは、開催当日の2日間インクブレンド体験会を行うために参加したのですが、前日はボランティアスタッフとして搬入のお手伝いをしました。
昨年は開催日当日の朝に準備をして、午後から入場だったので、準備時間が短く、大変だったのを覚えているのですが、今年は前日から準備ができるので、比較的ゆったりとした気持ちで準備ができました。出店される方々も、そういう意味では準備に時間をかけることができて良かったのではないかと思います。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

最初は机も椅子もない状態な会場に、ボランティアスタッフが手分けをして地下から大型の机や椅子を運びこみ、手分けをしてそれらを所定の場所に配置していきます。この作業がとても大変なのですが、昨年参加されたボランティアの方々も多かったので、比較的てきぱきと進めることができました。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

午後になると、続々とショップの荷物が到着していきます。それらをお店ごとに仕分けをするのもボランティアスタッフの仕事でした。ショップの頭文字のあいうえおで分けていきます。ショップのスタッフが到着したら、そこから荷物を自分たちのブースに運んでもらう流れです。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

東京インターナショナルペンショー2019レポート

なじみのお店の荷物が届くと、なんだか嬉しくなるのですが、思いのほか荷物が重いと、何が入っているんだぁっ!?と大騒ぎをすることもありました。
お店の方々が集まってきて、それぞれのブースに荷物が運ばれると、やっと会場がそれらしくなっていきます。その過程を見るのはとてもすがすがしくて楽しかったです。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

かくいうぼくも、自分のインクブレンド体験会の準備をしなくてはなりません。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

インクをたくさん扱うので、机を汚してはいけません。そこで、まずは机の上にブルーシートを敷きます。こうすれば万が一のことを考えて安心です。見た目はあまりよくないのですが…。今後はこのシートも少し考えなくてはと思っているのですが…。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

東京インターナショナルペンショー2019レポート

当日編

さて、いよいよ当日。昨年は台風の影響で開催時間が短くなったりして大変で、今年も台風が心配されたのですが、当日は2日間とも晴れて、会場に多くの方が遊びにいらしてくださいました。

インクブレンド体験会は2日間、合計3回行いましたが、各回満員となり、お断りをしてしまった方もいらしたほどでした。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

また、なんと、海外の方にも参加いただき、これはぼくにとっては初めての経験でした。なれない英語を交えてレクチャーをしたのですが、海外ではこういうインクブレンドという発想がないので、とても喜んでいただけました。ちょっと自信がついたので、来年は海外のペンショーに参加して、こういうワークショップを世界的に広めていくのも面白いんじゃないかって思いついたのでした。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

東京インターナショナルペンショー2019レポート

東京インターナショナルペンショー2019レポート

ペンハウスの商品もたくさん並べられていました。ネットショップなので、なかなか実物を目にする機会は少ないと思いますが、こういうイベントなどに出店することが多いので、そういう時に実物を手に取って、試してみるのも良い機会だと思います。
ぼくがプロデュースしたインクを試し書きされている人たちを見るとひとりひとりに「ありがとうございます!」と言いたい気持ちになりました。

唯一心残りだったのが、遊びに来ていたペンハウスのキャラクター、ペンイチローくんとツーショットが撮れなかったこと!来年はぜひ、一緒に撮りたいなぁと思ったのでした。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

番外編

さて、実は開催日前日、準備が終わった後、出店者を中心とした懇親会がありました。ボランティアスタッフも参加しての懇親会だったのですが、面白かったのが、机の上に置かれているテーブルシートの紙を試筆紙として使っている人たちがいたこと。これぞまさしくインターナショナルペンショーならではですよね。

東京インターナショナルペンショー2019レポート

東京インターナショナルペンショー2019レポート

今回の東京インターナショナルペンショーは2日間2000人の方が来場されたようです。
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
そして、何よりも今年もボランティアスタッフの人たちに助けてもらったショップも多いのではないでしょうか。ぼくもボランティアスタッフの方々と一緒に仕事をする場面もあり、本当に助かりました。お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

来年も東京インターナショナルペンショーは開催が決定しております。ぼくはどういう形で参加するかまだ決めていませんが、何かの形でまたたくさんのペン好きの人たちと交流する場を設けたいと思っています。

この記事を書いた人

武田 健
武田 健
文具ライター、山田詠美研究家。雑誌『趣味の文具箱』にてインクのコラムを連載中。好きになるととことん追求しないと気が済まない性格。これまでに集めたインクは2000色を超える(2018年10月現在)。インクや万年筆の他に、香水、マステ、手ぬぐいなどにも興味がある。最近は落語、文楽、歌舞伎などの古典芸能にもはまりつつある。
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