世界の筆記具ペンハウス
雑誌「趣味の文具箱」連載でもお馴染みの文具ライター・武田健さんによる「読みもの」コンテンツ。総保有インク2000本超えの自他共に認める万年筆インクコレクターである武田さん。万年筆とインクを中心に、文具にまつわるお話を連載していただきます。

切れ味抜群の高級ペーパーナイフでときめく心を開封しよう!

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Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

インターネットの普及によって、伝達手段がアナログからデジタルへと移行し、手紙を書く機会が減ったという声をしばしば耳にする。実際、年賀状の発行枚数を見ると、2018年用の年賀状の発行部数は前年よりも9%の減少で、7年連続減少したという。
しかし、だからといって、郵便物がまったくなくなったかというと、そういうわけでもない。例えばぼくの場合は、以前と比べて確かに私用の郵便物は減ったけれども、公の郵便物は送られてくることもあるし、仕事上、文具系の招待状などは封書で送られてくることも少なからずある。文具ライターという仕事をしているせいか、やはり手書きにこだわる販売店のスタッフと知り合うこともあるので、そういう方々からお手紙をいただくことも。
葉書きの場合は、そのまま読むことができるが、封書の場合には当然のことながら封を開けなければならない。その時に必要になってくるのが、開封用の道具だ。もちろん、手元にそういった道具がない場合には手や指を使って開くこともある。それらが、例えば味気のないイベントのDMだったら特に問題はないのだが、大事な手紙だったり、お礼の手紙だったりする場合には、やはりきれいに開けたいもの。
そのための道具は多々ある。はさみだったり、あるいは物差しだったりする場合もあるだろう。
しかし、それらの道具は封を切る専門の道具ではないので、少々不安が伴う。例えばはさみの場合、封の中が見えないため、中に入っている書類によっては一部分を誤って破いてしまう可能性がある。
また、物差しなども封を開封するための道具ではないので、封の種類によっては、切り口が汚くなってしまったり、物差しが折れてしまったりすることも考えられる。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

そこで、今回ぼくがご紹介したいのは、封を切ることを目的とした専用のナイフである。
そのようなナイフはたくさんあるが、やはり万年筆や紙類など、卓上の小物にこだわっているような人には、それなりのペーパーナイフをお勧めしたい。
金物の街として知られている兵庫県三木市にある老舗の工具メーカー、神沢鉄鋼が手掛けているFEDECA(フェデカ)と、銘木コレクターである野村収氏が立ち上げたブランド杢杢工房のコラボレーションであるペンハウスオリジナルのペーパーナイフはまさにこだわりを持った人に是非とも使っていただきたい逸品だ。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

まず、刃の部分に注目してみると、ステンレスを32層に重ね合わせて鍛造したダマスカス鋼と呼ばれる高級材を採用している。刃の表面に現れる独特の波紋は、この特殊な製法によって自然に浮き出るもので、一本一本模様の出方が違う。ぼくは最初この刃を見た時、細かいペイズリー柄が彫られているのかと思ってしまったくらい美しい模様だ。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

さらに、刃と木製のハンドル部分を繋ぐリングにも注目したい。精巧な技術によって掘られたデザインは、思わずじっと見とれてしまうほどだ。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

また、肝心の切れ味だが、面白いくらいにきれいにすっきりと封を開封することができる。紙を切るザッザッという音が小気味よい。封を切る楽しみを味わうこともできるのだ。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

そして、その切れ味を支えているのは、ハンドルの部分だ。
この握る部分が硬かったり、持ちにくい形状だったりすると、きれいに紙を切ることができないが、FEDECAのペーパーナイフのハンドル部分は形状的に持ちやすくなっているだけでなく、柔らかくてすべすべとした木製なので、そんなに力を入れなくても、すっと刃を滑らせることができる。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

また、そのデザインにも注目したい。このシリーズは、柄の部分が桜、伊勢檜、御蔵島島桑、道了松の4種類が用意されており、ぼくが今回ご紹介するのは「道了松」だ。「道了松」は神奈川県の大雄山にある最乗寺境内にあった黒松の最高級銘木で、昭和新宮造営材として使用されたことでも知られている。今ではかなり希少で、幻の銘木と呼ばれており、手に持った時に、その銘木ならではの独特の温かみや柔らかさを感じることができる。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

このペーパーナイフは、刃の部分も、柄の部分もこだわりぬいた、まさに大人のためのぜいたくな逸品で、卓上に置いておくだけでも、美しいし、大切な人からの特別な手紙の封を切る時のドキドキした気持ちをより一層高めてくれるペーパーナイフなのではないかと思う。

Pent〈ペント〉×FEDECA(フェデカ)&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)

<商品詳細はこちら>
Pent×FEDECA&杢杢工房 ペーパーナイフ トラディショナル 道了松(ドウリョウマツ)
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この記事を書いた人

武田 健
武田 健
文具ライター、山田詠美研究家。雑誌『趣味の文具箱』にてインクのコラムを連載中。好きになるととことん追求しないと気が済まない性格。これまでに集めたインクは2000色を超える(2018年10月現在)。インクや万年筆の他に、香水、マステ、手ぬぐいなどにも興味がある。最近は落語、文楽、歌舞伎などの古典芸能にもはまりつつある。
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