ペーパーレス化が進む今の世の中、そんな時代にあってもまだまだ需要がある壁掛けカレンダーは、年末ともなると書店や100円均一ショップなどの店頭を賑わせるアナログツールです。
そこで今回は、一年の始まりに相応しい?万年筆が大好きな人に向けたカレンダーのお話しです。
家族で予定を共有する
職場に壁掛けカレンダーがあるという人は多いかもしれませんが、一般家庭で使うカレンダーとでは少し用途が異なります。
もちろん、きょうが何月何日なのかとか、あといくつ寝るとお正月?という機能は同じですが、従業員全員の予定表として使うとなると、カレンダーではムリなので、コンピューターを使ったスケジュール管理をするのがスタンダードです。
でも、一般の家庭なら家族の全員の予定をまとめて壁掛けカレンダーで管理することは容易にできます。
たとえば、毎日のルーチン化された予定はあえて書く必要はありませんが、パパは〇月〇日19:00忘年会、ママは〇月□日18:00同窓会といったように、普段とは違う予定だけを記入しておくことで、イレギュラーな予定を共有できるだけでなく、家族間の諍いの原因となる「云った」「云わない」論争も避けられます。
万年筆インク~家族それぞれで好きなインクカラーを選ぶ~
2007年パイロットコーポレーションが、新しい万年筆インク「色彩雫」を発売してから、インクはブルーブラックやブラックといったこれまでの当たり前が覆り、万年筆に興味関心がなかった層がこのインクをきっかけに万年筆を使うようになった話を耳にするようになりました。
いま、文具店に行けば店頭には色鮮やかなインクがずらっと並んでいる光景が当たり前になり、「世界の筆記具ペンハウス」でも素敵なオリジナルカラーインクが購入できます。
そんなカラーインクを使って、家族それぞれが自分の決めた色でカレンダーに予定を書き込んでいけば、インクライフはさらに楽しくなるはずです。
カラーインクを楽しむためのオススメ万年筆
LAMY safari
家族みんなが気軽に使えて楽しめる万年筆をというコンセプトに、モンブランのマイスターシュテックではちょっと高額すぎてハードルが高くなってしまいますが、1980年にドイツで誕生したLAMYsafari(ラミーサファリ)がオススメです。
初心者でも扱いやすい形状とフレンドリーな価格が魅力なうえに、定番のカラーバリエーションも豊富なので、家族に1本ずつ持ってもらうことも可能です。
TWSBIエコ
LAMYsafariも定番の万年筆として人気ですが、その人気に迫る万年筆が台湾からやってきたTWSBI(ツイスビー)です。
中でも人気を集めているエントリーモデルのTWSBIエコは、スケルトンなボディーで中に入れたインクがひと目でわかる優れた視認性は、いまのインクブームにピッタリな万年筆として、複数本を同時に持ち歩くユーザーもいるほどです。
また、本体吸入式を採用しているので、インクカートリッジにないカラーインクを、コンバーターを購入すること無く、即使える点も他の万年筆にはないポイントです。
カレンダー
壁掛け式カレンダーであれば、職場やお得意さんからもらったものや、市販されている美しい自然の風景やきれいなお姉さんが毎月登場するピンナップカレンダーでもOKですが、「世界の筆記具ペンハウス」的な欲をいえば、万年筆の筆記にも使える特別な用紙をつかったカレンダーがあると嬉しいです。
といっても、万年筆専用カレンダー?なんていうのは、聞いた事がありませんが、新しいグレーを基調にしたNEUEGRAY用紙を採用した吉川紙商事の「NEUEGRAY壁掛けカレンダー」がまさにそれです。
カラーインクの発色もよく、照明の反射が目に優しいとう特徴を持った用紙なので、万年筆ユーザーとしては要チェックなカレンダーです。
文具愛好家の考察
ひと昔前と比べると、若い世代でも万年筆を使うユーザーは増えていますが、まだまだ趣味の嗜好品といったイメージは拭い切れていません。
まずは、お互いの予定を共有するという実用性からはじめて、「書く」を楽しむ、「色」を楽しむツールとして広げていけば万年筆好きのパパ(あるいはその逆があるかもしれません?)のことを家族がより理解してくれるようになるかもしれません。
2023年は家族で万年筆を楽しむ、そんな1年になりますように。
<この記事で紹介されている文具>
・PILOT(パイロット) ボトルインク 色彩雫(いろしずく)
・LAMY(ラミー)サファリ 万年筆
・TWSBI(ツイスビー) 万年筆 ECO(エコ)
・NEUE GRAY(ノイエグレー)2023年 壁掛けカレンダー
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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