私は子どもの頃、考古学者になりたいと思っていた時期があります。
私はインディアナ・ジョーンズ博士に憧れていました。皮の帽子に革の鞭、ショルダーバッグから取り出されるボロボロの手帳…
全てがかっこよかった。私もあんな風に冒険してみたい。
はてしない物語のバスチアンに憧れていた時期もありました。古びた本が山積みになった本屋で運命の本に出会うバスチアン…。
ハリーポッターを見た時は、夜の図書館に忍び込んで秘密の本を引っ張っりだして、情報収集をする主人公たちも羨ましかったな…
そして齢35を過ぎた頃に気付いたのです。
私は考古学者になりたかったわけじゃなくて、ただなんだか古くて分厚い本が好きなんだってことに。冒険がしたいんじゃなくて、古文書とか魔導書にウホウホしたかっただけなんだってことに!!!
それに気づいてから、インテリアに分厚い洋古書を何冊か購入しましたが…なんか一瞬しかワクワクしない…なんでだろう?
そう…重要なことを忘れていたんです。
私はカクカクHOLICなんだった…!!!
中身は自分で書かなくちゃ!!!しかも大好きな万年筆で!!!
どうやら海外には私と同じ嗜好を持つ人が一定数いるようで、分厚くて万年筆の筆記に耐えうるノートというのがいくつも存在するようですが、日本だとなかなか見つからないんです。でも海外から取り寄せようとすると、今は円安も重なって2〜4万円しちゃうし…いいなぁ海外勢…。
そんなふうに思っていた時に見つけたのがこれ。
Pentパピルスノートビブリオン。
ありえないほどの分厚さ(844ページ!!!)と、心臓をわしづかみされたかと思ったこのカバー。
何??これ…古代文字…??
何なの…?エルトリア文字…って?
何だか詳しいことは知らんが、もう君に決めた!!!
と一目惚れでお迎えしたわけです。
お迎えしたものの、あまりの思い入れの強さから容易なことを書く訳にもいかず…
何を書こうかと悩んでいるうちに、気付くと数年が経っていました。(すまんビブリオン!)
つい先日、ビブリオンの用紙がリニューアルされたというお知らせを見つけて、「え……1冊目も試し書きしてところでストップしているっていうのに…。用紙がトモエリバー手帳用からハスピエクリームに変わっただって…??気になる…どうしても気になる…!ガマンできない…!!!」
となり、新旧2冊のビブリオンの比較レビューをさせていただけないかペンハウスさんにお願いしたわけです。ご快諾くださったペンハウスさん…ありがとうございます(感涙)!!!
ではまず厚みから。
ほんの少しですが…厚みが増しています!
キャッホーーーーーーーー!!!
そう。このノートは持ち運ぶためのものではありません。
心躍る、厚みが必要な本なのです。厚ければ厚いほどいいのです。
次に紙の色。
ハスピエ‘クリーム’という名前からもわかるように、少しクリーム味がある用紙になりました。そしてフォーマットはそのままに、横の罫線がもう少しくっきりと見やすくなりました。
手で触った感じはどちらもツルツル。どちらも滲みはありません。
新しい方の筆記感はこんな感じ。
万年筆とGペンで色々と試してみました。
なんとGペンで太く書いても裏抜けしませんでしたよ…!これは凄い…!!!
ただ、1ヶ月ほど放置してしまった煮詰まり気味のTACCIA壌とペリカンブラウンだけ、ちょっと裏抜けしました。この2色は普段は万能なくらい裏抜けしないインクなので…おそらく煮詰まり過ぎたことが原因でしょう。……洗わねば(汗
こうなったらどちらも愛でる!!
テーマを分けて、旧を魔導書(写真左)に、新を古文書(写真右)にすることにしました!
中身が充実してきたらまた経過報告させていただきますね♪
<この記事に登場する文具>
・Pent〈ペント〉 by 大和出版印刷 パピルス ノート NEO ビブリオン 罫線 バイブルサイズ
・Pent〈ペント〉 by IKUNICO(イクニコ) パピルス ビブリオンノート本革カバー Ikuvina Antique finish (大)
この記事を書いた人
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子どもの頃から、大の文具&筆記好き。
とにかく何でもいいから文字を書いていたい。毎日1分でも時間が空けば机にかじりついて文字を書かずにはいられない、カクカクHOLIC患者です。
Instagram:@addicted_plannerstickers
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