円安による海外からの原材料や金の価格の高騰など、万年筆愛好家や海外ブランドファンにとってはあまり歓迎したくないニュースばかりが耳に届くきょうこの頃です。
他の筆記具と比べて、高級筆記具の代名詞とされてきた万年筆が、さらに高級品としてアップデートされた感じがします。
そんな、万年筆なだけに持ち歩く際に使うペンケースにも気を配りたい、というお話しは以前にもしましたが、近年の価格改定でより一層その意味が増したように感じます。
万年筆を持ち歩く際に使うツールといえば、革製のペンシースやロール式といったものを思い浮かべますが、そんなイメージを覆すペンケースが「世界の筆記具ペンハウス」のサイトに加わりました。
それが、新潟県小千谷市(おぢやし)にあるメーカーSTORIO(ストーリオ)が発売する、上品さと丈夫さを備えた木製の「万年筆ケース」です。
小千谷といえば、鑑賞用の錦鯉をはじめ伝統工芸小千谷縮みに、布海苔をつなぎにつかった名物「へぎそば」が有名で、どれも小千谷の伝統を現代に引き継ぐ産業になっています。
そんな伝統を育んだ土地で生まれたSTORIOは、これまで培ってきた職人の技と革新的な技術を併せ持ったブランドです。
無垢材の声が聞こえてくるプロダクト
木製と聞くと、最近よく耳にするSDGsの流れに逆らっていない?と印象を持つ方がいるかもしれませんが、STORIOはかつて植樹されて需要が減少したことで、放置された広葉樹を使用することで、森を守ることにも貢献しています。
さらに、素材として使われるイタヤカエデはとても硬質な木材で、その一枚板の「曲げ」加工のために、1から設計した世界にたったひとつの加工機を作り上げるほどの、こだわりをもったメーカーです。
そこで生まれたプロダクトからは、朽ち果てて終わることなく、次の人生を得た樹々の喜びの声が聞こえてきそうです。
STORIO万年筆ケース
今回は、そんなこだわりに溢れたSTORIOのプロダクトの中から、「世界の筆記具ペンハウス」ユーザーにぴったりな万年筆ケースをセレクトしました。
STORIO「万年筆ケース」一枚板を見事に成型した美しいシルエットに加えて、樹の暖かさを感じる天然の木目は1点1点表情が異なるのも魅力です。
ペンケース内は、革製の仕切りが施されて、中央に入ったスリットが万年筆の出し入れを容易にしています、またスライド式のトレーには、ロック機能が備わっていて鞄のなかでペンが勝手に飛び出す心配もありません。
収納できる万年筆を試してみると、ペリカンのスーベレーンM800やパイロットコーポレーションカスタム743などが丁度いい感じです、モンブランマイスターシュテック149も収納可能ですがトレーを納めるときに少し抵抗を感じるので、マイスターシュテックなら146がオススメです。
*万年筆ケースには1本用、2本用、3本用がラインナップとして並びます。
STORIOのまとめ
STORIOは、自然が持つ優れた素材の特徴を最大限に活かし、その上に新しい技術を重ね合わせて生み出された、いまの時代にふさわしいプロダクトです。
万年筆を愛するひとたちが持つ筆記具に対するこだわりに、STORIOの「万年筆ケース」はとてもよく似合います。大切な万年筆だからこそ、やさしく安全に包んでくれるケースに委ねたいと感じるのは筆者だけではないはず。
新しいペンケースをお探しなら、つぎのひとつにSTORIOの「万年筆ケース」はいかがでしょうか?
<この記事に登場する文具>
・STORIO(ストーリオ) 万年筆ケース
・STORIO(ストーリオ)の製品一覧はこちら
この記事を書いた人
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文具ライター、システム手帳から綴じノートまで複数の手帳を使い分ける、手帳歴40年のマルチユーザー。
「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイドブック」などの文具雑誌や書籍をはじめ、旅行ライターとしても執筆活動を行い、文具と旅の親和性を追い求める事をライフワークとしている。
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